ハンター紀行 ゲド戦記Ⅰ 影との戦い 

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ゲド戦記Ⅰ 影との戦い 

2006.07.23 (Sun)
ゲド戦記 1 影との戦い ゲド戦記 1 影との戦い
アーシュラ・K. ル・グウィン (2006/04/07)
岩波書店
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1週間かかってやっと読了。
まず思ったのはゲドの自己顕示欲がなかった場合の物語はハリーポッターなんだろうなと。普通に読めば子供にはちょっと難しい内容だし、大人でも考えずに読み進めればただの魔法使い冒険記。

だけどそこかしこに暗示のようにもたらされる哲学的な言葉(人々の会話を装ってはいるが)は重い。そしてアースシーにおいての魔法の源がそのものの真の名前に拠るという設定もおもしろい。僕はこれを人の本質を現すものと見ていた。つまりこの現実世界では、普段呼び合う名前や友人などに抱いているイメージは相対的なものであり、ある意味ただの記号であって、真に人が人を理解するにはその人間の本質を感じ取らなくてはいけない。

その本質をこの物語では“真(まこと)の名”と書き留めて、魔法使いの中にはまだアースシーでは知られていないものの真の名を探しつづける者がいたりと、この現世でもありそうな存在を想起させる。

そして主人公のゲドにいたれば、自尊心の暴走から招いた悲劇と、それによって生み出された闇の魔の者(影)という存在は、まるで人それぞれに抱えている心の問題をえぐるようでもある。それは、人は常にその内部に善悪を抱えていて、善でありたくてもいつも自分ではコントロールできるかどうか難しい悪への恐れや特に誘惑があり、それを一度でも放ってしまったときに訪れる周囲や自分への被害と後悔や絶望を表しているようにも思える。

最初は自分の生み出した影からゲドは逃げていた、だがあるとき自分がそれに向かい合うことによりその影の力が弱まることに気づいたときからゲドの本当の旅が始まったといえる。まるで思春期に傷つき後悔を引きづっただけの若者が、恐れながらも真剣に自分の未来を見つめて一歩一歩踏み出そうとするかのように。

そしてゲドは影と己の戦いから、最終的には自身を“全(まった)きもの”とする。僕はここに一人の若者が大人へと向かう過程で自己を確立したものと単純にとらえた。

まだ1巻しか読んでいないからなんともだけど、この物語は人間の一生に起こりうる心の内部や社会との関わりというものを年代別に物語で表現していくのかなあと想像。
まあがんばって2巻にいきたいと思います。

映画のゲド戦記見るまでは相当かかりそうだなこりゃw。
ファイトォ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*!!!☆

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